惹かれたのは強く、眩しい子で。




ゆっくり開けてみれば、物が散乱しているのは変わらないけど、しんっと静まりかえっていた。



王妃が先に中へ入り、あちこち見て子どもを探す。


「アンナ様、…この部屋から気配が。」




コンコンとノックしたハミルはゆっくりと開ける。

中を覗いたエルシーはギョッとする。



考えられないぐらい子どもがぎゅうぎゅうで部屋にいた。
見たところ全員男だった。


「こんにちは。みんなこっちでお菓子食べないかしら?」

アンナの優しい声とよく見かけるエルシーの姿に子どもの顔が安堵の表情をしていて、次々部屋から出てきた。



「女の子たちはどこにいるの?」

「こっちです。」

そう言って前に出たのは、あの日あの子と言い争っていた男だ。



少し離れたところのドアをノックし、

「ミア!」



と、あの子の名前を呼んだ。




< 12 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop