惹かれたのは強く、眩しい子で。
ゆっくり開けてみれば、物が散乱しているのは変わらないけど、しんっと静まりかえっていた。
王妃が先に中へ入り、あちこち見て子どもを探す。
「アンナ様、…この部屋から気配が。」
コンコンとノックしたハミルはゆっくりと開ける。
中を覗いたエルシーはギョッとする。
考えられないぐらい子どもがぎゅうぎゅうで部屋にいた。
見たところ全員男だった。
「こんにちは。みんなこっちでお菓子食べないかしら?」
アンナの優しい声とよく見かけるエルシーの姿に子どもの顔が安堵の表情をしていて、次々部屋から出てきた。
「女の子たちはどこにいるの?」
「こっちです。」
そう言って前に出たのは、あの日あの子と言い争っていた男だ。
少し離れたところのドアをノックし、
「ミア!」
と、あの子の名前を呼んだ。