惹かれたのは強く、眩しい子で。





城の正門から見て東側

城の敷地内に広大な森がある。



その中をしばらく進んでいくと開けたところに出る。

日当たりが良く、花も咲いている。


ハミルとノイ、テオが丁寧に包まれた大きな箱を抱えている。


事前に掘っていた場所に着き、3人がその穴にそっと箱を並べていく。


ぐすっと、鼻を啜る音が横から聞こえ、右手を伸ばして震えている小さな体を抱き寄せる。


ミアは泣きながらもじっと箱から目を逸らさずに見つめている。



ノイたちが土を被せていく様子を2人で見守る。
時折ミアから「お姉ちゃん…、お兄ちゃん…。」と聞こえてくる。


ノイも涙を拭いながら、丁寧に土を被せていた。









5人だけで静かに弔い、ミアが置いた色とりどりの花を眺める。


「……エルシー様」


「…改めて、あの日助けてくださり、ありがとうございます。」


深々と頭を下げるノイとミア

思い返せば2人は子供たちのリーダー的な立ち位置にいた。

その2人には、孤児院の悲しい現実をさまざまと見せている気がする。


だがそれはこの2人の代でその現実を断ち切れたということ。

「顔を上げてくれ。」


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