惹かれたのは強く、眩しい子で。





深々と頭を下げるテオ

2人もそれをじっと見つめている。



しばらくして2人目を合わせる。



「テオ、もういいよ。ありがとな。」

ノイが体を起こすよう促す。



涙しているテオは強引にそれを拭い、ノイに礼を言い、ミアに目を向ける。



「ミアに出会えて良かった。…ミアに出会わなかったら、こんな事実知らずに、また堕落した生活を送っていたと思う。」


「…君は僕の大切な人だよ。」



「えっ?」


困惑するミアを見て嬉しそうに笑ったテオは楽しげにノイとハミルの手を取った。



「僕の初めてできた大切な人たちには絶対幸せになって欲しいんだ!」


そう言うと、俺を見て再び深々と頭を下げ、決意のこもった目を向けられる。



「一生涯、エルシー殿下に従います。殿下のために生きていきます。」


そこまでしなくても…と言いたくなるが、信頼できる部下が新たにできたのは嬉しいことだ。



「頼りにしてるぞ。」


「ありがとうございます。…では、僕たち帰っていますね!」


< 122 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop