惹かれたのは強く、眩しい子で。
柔らかな日差しが降り注ぐ中庭
そこには賑やかで温かい光景があった。
走り回る騎士と侍女
その先には小さな体を目一杯使って走る子どもたち
それをテーブル席に座って眺める女神
窓枠に腰掛け、何時間でも見れるその光景を短い休憩時間に焼きつける。
「元気いっぱいですね。誰かの小さな頃を思い出します。」
「なに年寄りぶってんだ。10しか違わないだろ。」
「それでも小さい頃からエルシー様に仕えてますから。覚えてますよ、まだ捻くれる前のエルシー様」
可愛かったなーと懐かしむハミルを横目に、ふっと笑みが溢れる。
ミアと無事結婚し、2人の息子に恵まれた。
まだ3歳と2歳だが、やんちゃ盛りで手を焼いている。
自分で育てたいというミアの意見を尊重しつつ、ミアの手伝いとして侍女を増やし、走り回るようになってからは、護衛という名の遊び相手も増やした。
侍女を止め、王子妃となったミアは苦労していたが、今ではすっかり国民にも愛される妃となった。