惹かれたのは強く、眩しい子で。
それを聞くなり、エルシーは慌てて部屋を出て、お菓子を配るハミルからたくさんお菓子を奪い、部屋に戻った。
「これ、食べろよ。いっぱいあるぞ?」
「…すげっ。ミア、食べれるか?」
虚ろな目でお菓子を眺め、ゆっくりと目を閉じていく。
「おい!食べろ!目を開けてくれ!」
「水持ってくる!」
まずいと判断したのか、男が走って部屋を出て行った。
目の前の子はあの時の強さは感じない。
儚くて、今にも消えてしまいそうで。
無意識にエルシーは細い手を握りしめていた。
お菓子を袋から出して口元に近づけるも反応しない。
「……っ、ミア!」
初めて名前を呼んだ。必死で、…目を開けて欲しくて…。
すると、エルシーの声に反応するようにうっすら目が開いた。