惹かれたのは強く、眩しい子で。
時が過ぎ、エルシーは16を迎え、社交界では王太子妃選びが賑わいをみせていた。
色とりどりのドレスが会場を埋め尽くしているのを壇上からエルシーはつまらなそうに眺めていた。
「エルシー王太子様おめでとうございます。この子は私の娘でして、王太子様とはひとつ違いです。」
「本日は誠におめでとうございます。エルシー王太子様ご立派になられましたね。こちらは私の息子の…。」
胸糞悪い奴らばかりな世界だということは小さい頃から分かっていた。
己の利益しか考えない奴らばかりだ。
こいつらに価値なんかないのにな。