惹かれたのは強く、眩しい子で。
「リラ様!お待ち下さい!」
「外に行きたいの!」
広いお城を可愛いドレスを翻しながらリラ様が走っていく。
「リラ様!」
お城では走ってはなりませんと言ってるのに!
注意している私が走る訳にいかないため、早足でリラ様を見失わないように後をついて行く。
すれ違う使用人たちは、またかというような顔をして、後ろを走るミアに頑張れと声援を送る。
12歳の少女の足はそれほど速くはないが、あまり長い距離を走られると20歳の私の体力が限界を迎えてくる。
しばらくして、リラ様の前に長い階段が見え、私は慌てて足を速める。
過去に階段で何度も転んだ経験があるにも関わらず、リラ様は全く足を緩めないからだ。