惹かれたのは強く、眩しい子で。




「リラ様!歩いて下さい!」

「やだ!転ばないもの!」


ドレスを軽く持ち上げ、階段を軽やかに駆け降りて行くリラ様



私も階段にたどり着き、裾の長い使用人服を邪魔だと思いながらリラ様を目指す。





「あっ!」

「!!リラ様!」

つまづいたのかリラ様の体が倒れていくのが見え、スカートを持ち上げていた手を離し、リラ様に飛びかかる勢いで手を伸ばす。




けれどその時、黒い影が目の前を通り過ぎ、リラ様を抱き留めるのが見えた。




あ…、良かった。


と思うのと同時に、
リラ様を抱き留めた人物の後ろ姿に見覚えがあり、私もその背に受け止めてもらおうと伸ばした手を引こうとしたが、



グイッと強い力で手と腰を掴まれ、後ろに引かれる。




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