惹かれたのは強く、眩しい子で。
「わっ!……た、助かった。」
思わず漏れた声
お礼を言わないと、と思い振り返りたいが、抱きしめられてる力が強すぎて振り向けない。
「あの!ありがとうございました。お陰様で転がらずに済みました。」
返事がない。
不思議に思うが、まず、リラ様が心配だ。
「リラ様!ご無事ですか!?」
「大丈夫よ!ノイが助けてくれたの!」
「リラ様、階段はゆっくり降りてくださいとミアに何度も言われているでしょう?また怪我しますよ?」
「そしたらユーゴに手当てしてもらうもの!」
「…やっぱりそれが狙いなんすね。リラ様」
ユーゴは薬室で見習いをしている子で、私やノイと同じ孤児院にいた。
昔から賢い子だったけど、薬室の手伝いを始めてからは、その才能が開花したように、何でも吸収していった。
今はまだ見習いだけど王宮薬師になる日も近いだろう。
リラ様はユーゴを気に入っており、それはきっと異性としてだ。