惹かれたのは強く、眩しい子で。








久しぶりの孤児院はやっぱり綺麗だと感じる。



閉じ込められていた私たちと違い、今いる子たちは、自分たちで掃除して、勉強して、遊んで。


充実した環境で過ごしていることがひしひしと伝わる。




ノイが持ってたお菓子を1人1人渡していく。

これはエルシー様が続けていることで、ここに来る時は必ずお菓子を持ってくるエルシー様



王都の綺麗なお菓子に喜ぶ子どもたちに混ざってリラ様も楽しそうにしている。





「お前も食べろ。」


隅に座ってこの光景を眺めていたら、口にお菓子を突っ込まれた。


隣に座るエルシー様はお菓子を食べる私をじっと見て、食べ終わるまでいつも見ている。




「美味しいか?」


「はい、とっても。」



そう言えば、私の手に5個ぐらいのお菓子を握らせるエルシー様



毎回のことなので、ありがたく頂戴し、そのまま並んで子どもたちを眺める。




そして、ノイが皆を連れて外へ行くと、誰もいなくなってしまった。



「…外、行きましょう。」



逃げるようにエルシー様の側から離れた。



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