惹かれたのは強く、眩しい子で。




孤児院での時間はあっという間に過ぎていき、気づいたら日が暮れ始めていた。



ノイとリラ様、私は外で走り回っていたため、子どもたちと一緒で、服が汚れてしまっていた。



大きく手を振るリラ様
ノイの馬が軽快に歩き出し、エルシー様の馬も続いてゆっくり歩き出す。



「久しぶりの施設はどうだった?」


「綺麗だった!私、帰ったら改めて王妃様にお礼言わないと!」


興奮しているのか、自分でも気分が上がっているのが分かる。



小さい子たちが元気に育っているのを肌で感じて、懐かしく感じた。


あの時は、必死で小さい子たちを生かすことだけ考えていた。



その苦悩は私やノイたちで終わった苦悩だと、今日改めて感じて、嬉しかった。




「…エル。エルもありがとう。あの時のこと私、ずっと忘れないから。」




突然やって来た王子は、餓死寸前だった私を救ってくれた。





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