惹かれたのは強く、眩しい子で。
諦めて大人しくユーゴの隣にぴったりとくっついて座るリラ様
ユーゴは特に気にする素振りもなく、ひたすら薬草を収穫し続けている。
「ユーゴ、好き。」
「ありがとうございます。」
間髪入れずに、動揺もなく、返事をするユーゴ
そんなユーゴにリラ様は頬を膨らませる。
「またねっ。ミア帰ろうっ!!」
怒ったように私の元へ駆け寄ってくるリラ様
さっさと足を進めるリラ様を横目に、ユーゴを見れば、さっきまで収穫を進めていた手が、ぎゅっと握り締められていた。
「ユーゴ」
小さな声で呼びかければ、ユーゴは振り返って、困ったように眉を寄せていた。
その顔は少し赤く、私と合った目も一瞬で私の奥のリラ様に向かっていた。
「頑張れっ。応援してるから。」
「ミア姉さん…。」
ユーゴの手元にある籠には、今にもこぼれ落ちそうなくらい薬草が収穫されている。
きっと、頼まれた量の何倍もあるはず。
…相手は、王族
自分なんか相手にされない。
この思いを持って接することで、甘い気持ちを無理矢理閉じ込めている。
そんな苦しいユーゴの気持ちが、籠の中のあふれそうな薬草たちに込められている気がした。