惹かれたのは強く、眩しい子で。
「そういえば、さっきリラ王女に会ったよ。立派な王女になったものだ。」
「お転婆を上手く隠せるようになりました。」
「ははっ!そうだね。その通りだ。」
リラを思い出しているのか、優しい目をして微笑んでいる公爵
すると、あっ、と言って俺に耳打ちする。
「思いは伝えたのかい?」
「………まだです。」
「早くしないと、あの子に男ができるんじゃ?」
「それはないと思います。俺に惹かれてるんで。」
そうはっきり言えば、公爵は眉を上げた後、俺の肩を組み楽しそうに笑った。
「そうか、そうか。ならば、楽しみにしてる。君たちの未来を。」
「余計なこと2人に言わないでくださいよ。」
「それは約束する。ハミルにも言わないよ。…あ、でもあいつは感じてるか。」
ハミルは公爵の息子で、公爵に似て勘がいい。
だから、色々手を貸してくれる。
「ヴィクリアとアンナには大丈夫そう、とだけ言っておこうか…。」
「良いですよ。」
ただ俺の話で盛り上がりたいだけだろう。
そんなことを思いながら、そろそろ本格的に行動しなければと考える。