惹かれたのは強く、眩しい子で。




「そういえば、さっきリラ王女に会ったよ。立派な王女になったものだ。」


「お転婆を上手く隠せるようになりました。」


「ははっ!そうだね。その通りだ。」




リラを思い出しているのか、優しい目をして微笑んでいる公爵


すると、あっ、と言って俺に耳打ちする。

「思いは伝えたのかい?」



「………まだです。」


「早くしないと、あの子に男ができるんじゃ?」


「それはないと思います。俺に惹かれてるんで。」



そうはっきり言えば、公爵は眉を上げた後、俺の肩を組み楽しそうに笑った。




「そうか、そうか。ならば、楽しみにしてる。君たちの未来を。」




「余計なこと2人に言わないでくださいよ。」


「それは約束する。ハミルにも言わないよ。…あ、でもあいつは感じてるか。」



ハミルは公爵の息子で、公爵に似て勘がいい。

だから、色々手を貸してくれる。




「ヴィクリアとアンナには大丈夫そう、とだけ言っておこうか…。」



「良いですよ。」



ただ俺の話で盛り上がりたいだけだろう。



そんなことを思いながら、そろそろ本格的に行動しなければと考える。









< 49 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop