惹かれたのは強く、眩しい子で。
「ん?見惚れちゃった?」
そう言って首を傾げる姿はキラキラと輝いて見える。
「すみません。私、仕事があるので、ノーティ様の御用件には付き合えそうにないです。」
というか、この人何しに来たか分かってなさそうだった。
きっと貴族の難しい話だろう。
関わらない方が良い気がする。
「あ、思い出したよ。王子に会いに来たんだった。王子に会わせてくれる?ミア」
……本当か、と疑うぐらい白々しい。
思い出した感じはしなかった。
スラスラと口から出てきていた。用意していたように。
「……こちらです。」
ノーティ様の目をじっと見て、眉を寄せてしまう。
城内に入り、エルシー様の執務室を目指す。
その間もノーティ様は話しかけてきて、それとなく返事を返す。
「ノーティ様なんて呼ばないでよ。テオが良いな。」
「私は使用人ですので。」
「固いなあ、ミア」
私の周りを囲うように動きながら話すノーティ様に内心ため息をつきながら足早に進む。