惹かれたのは強く、眩しい子で。




そんなことを考えながら大人しく収まっていると、近くの部屋にそのままの状態で入っていく。


バタンと音が聞こえた同時に押さえられてた頭が上を向かされる。

目を開ける暇なく唇に柔らかいものが当たり、熱を感じる。


そっと目を開ければ、すぐそこにエルシー様の長いまつ毛が見えた。
するとゆっくり目が開いていき、至近距離で目が合う。


「目、開ける趣味?」

「だってエルシー様が急に…。」


唇を離し、エルシー様がからかう。
恥ずかしくなった私は離してというように、エルシー様の胸を押す。

クスッと笑ったエルシー様は、私のその手を自分の首に回し始める。

「え、ちょっと…っん、」


さっきより強く抱きしめられ、口づけされる。

エルシー様の首に回された私の手も無意識のうちにだんだん力が入っていた。


ちゅ、ちゅ

と音を立てていた口づけはエルシー様の舌が私の唇を割ったことで音を変える。



「んぁ、んん…」

3回目の口づけ
自分の声じゃないような声が漏れる。

恥ずかしいのに、エルシー様は止める気配がない。


むしろ勢いを増す舌に私の唇はついていけない。

されるがまま、声が漏れるまま、それを拾う耳も。全てが欲情するものとなり、ぼんやりとする頭は働いていない。

エルシー様に与えられる快感に溺れるだけだった。



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