惹かれたのは強く、眩しい子で。
「お目にかかれて光栄です。王子」
作ったような笑みを貼り付けているノーティ伯爵
ハミルからノーティ家の子息が頻繁に城を出入りしていると報告を受けたのはいつだっただろうか。
何かあると踏んでいたが、特に何も起きず。
やっと今日、伯爵が行動を始めた。
ノーティ家は王都から少し離れた土地に住む。
だからか、昔からノーティ家に夜な夜な貴族が集まっているなどと怪しげな報告は王に上がっていたという。
「ご用件は。」
「王子が成人になられたとのことで。私、離れたところに居を構えているものですから、ご挨拶が遅くなりました。」
「おめでとうございます。王子がいらっしゃれば国は安泰です。」
そんなこと少しも思ってないような貼り付けた笑顔で言う伯爵
「伯爵も立派な子息がいるそうで。」
「おや、ご存じでしたか。後継として申し分ないのですが、少々女性関係が賑やかでしてね。とても16の頃にパーティーでお披露目などと出来なかったものですから。20の今、ようやく社交界に出せそうです。」
「そうですか。」
「王子の右腕にいかがですか?あれは書類から女性まで捌けますよ。」
「………。」