惹かれたのは強く、眩しい子で。
「リラ様!歩いてください!」
「早く行きたいの!急いでミア!」
綺麗な紫のドレスを翻しながらリラ様が軽やかに駆けていく。
私の手には白い帽子
勉強の時間が終わるとすぐ部屋を飛び出したリラ様
行き先はきっとユーゴのところ
今日は日差しが強いから帽子は絶対。それに手袋もして欲しい。
だから、白の帽子と白いレースの手袋を持って早足で追いかける。
「きゃあ!」
「っ!リラ様!」
リラ様が角を曲がったところで声が聞こえる。
迷わず足を早め、駆け足で駆け寄るとリラ様は無事のようだった。
「大丈夫ですかリラ様!」
「リラ様、って……、王女様?」
おそらくリラ様とぶつかった相手
片膝をつき、リラ様の手を取っているのはノーティ様だった。
「申し訳ありませんでした。お怪我はございませんか、テオ・ノーティ様」
「大丈夫ですよ。王女様」
そのままリラ様の手を口元に近づけるノーティ様
リラ様が何も言わないので、私もじっと見守る。