惹かれたのは強く、眩しい子で。
「お急ぎのようですが、どちらに行かれるんですか?私もご一緒させてください。」
「少しお庭を歩くだけですわ。」
「では、私を話し相手にしてください。リラ王女様」
私が断った方が良いかと一歩前に出ようとする。
「じゃあ、お願いしようかしら。」
可愛らしい12歳の笑みを浮かべて了承したリラ様
それまでは冷静な大人びた表情をしていた。
…断らなかったのには理由がある気がする。
だって、毎回部屋を飛び出して躓きそうになりながらユーゴに会いに行っているんだもの。
今もユーゴに会いたかったはず。
それを我慢して、…年頃の感情を抑えて、王族としての行動をとった。
ノーティ様に手を引かれ歩いて行くリラ様の後ろをしっかりとついて行く。
『ノーティ伯爵家には十分気をつけてください。あまり良い噂はないので。』
『私ノーティ伯爵家、苦手。』
ハミルさんとリラ様の言葉を思い出しながら。