惹かれたのは強く、眩しい子で。
その数日後
朝起きるなりハミルが報告してきたのは朗報だった。
「ラース伯爵家の屋敷から大量の書類が見つかったそうです。内容は、名前、行く先、金額など。人身売買の証拠となり得ます。」
眉を顰めたハミルからの報告に深く頷く。
ラース家はほとんど首都の別邸にいるため、本邸には使用人たちしかいない。
そのため比較的部屋への侵入が容易だった。
それに、ラース伯爵は机の上にそれらの書類を広げていたらしい。
「…これで捕らえることかできるな。」
急いで王の元へ行き、人身売買の証拠を提示し、探っていくうちに発覚した、その他の余罪なども報告していく。
数時間ほど話し合い、重い空気の中、王からの命を待っている時だった。
「っ!失礼いたします!」
「おい!引きずり出せ!!」
騒がしくドアが開かれ、数人の騎士に取り押さえられながらも声を上げていたのはノーティ家の子息だった。
「王女様が連れ去られました!」