惹かれたのは強く、眩しい子で。
黒い服が2人…。
…リラが城内とはいえ、1人で動き回ることはほぼない。
いつも側について回るのは…、
「1人ずつ肩に抱えている様でした。リラ王女様と一緒に…侍女もおそらく。」
「それって…、」
ノイが俺を見る視線を感じる。
「ミアという侍女だと思います。彼女、リラ王女の側にいつもいましたから。」
そう言った子息の顔を横目に見れば、強い瞳でただまっすぐ前を見ていた。
『なのに、ちょっと調子狂って、気づけば俺が囚われてた。』
…そうか。ミアを想っているのか。
なんとも言えないものが胸を覆い、ざわりとさせる。
ふっと意識が戻り、辺りを見渡す。
隣には意識のないリラ様が私と同じように手足を縛られていた。
「っリラ様!リラ様!!」
自由の効かない手足
体を使ってリラ様を揺らす。
すると眉を顰めたリラ様がゆっくりと意識を取り戻した。
「ミア…、無事?」
「リラ様こそ!痛むところはありますか!?」
「そうね、ちょっと全身痛いかも。」
そう言ってくすりと笑うリラ様
その姿を見て、リラ様は必ず守るんだと強く強く胸に誓う。