惹かれたのは強く、眩しい子で。



黒い服が2人…。
…リラが城内とはいえ、1人で動き回ることはほぼない。

いつも側について回るのは…、



「1人ずつ肩に抱えている様でした。リラ王女様と一緒に…侍女もおそらく。」

「それって…、」


ノイが俺を見る視線を感じる。


「ミアという侍女だと思います。彼女、リラ王女の側にいつもいましたから。」



そう言った子息の顔を横目に見れば、強い瞳でただまっすぐ前を見ていた。




『なのに、ちょっと調子狂って、気づけば俺が囚われてた。』


…そうか。ミアを想っているのか。

なんとも言えないものが胸を覆い、ざわりとさせる。










ふっと意識が戻り、辺りを見渡す。
隣には意識のないリラ様が私と同じように手足を縛られていた。

「っリラ様!リラ様!!」


自由の効かない手足
体を使ってリラ様を揺らす。

すると眉を顰めたリラ様がゆっくりと意識を取り戻した。



「ミア…、無事?」

「リラ様こそ!痛むところはありますか!?」

「そうね、ちょっと全身痛いかも。」


そう言ってくすりと笑うリラ様

その姿を見て、リラ様は必ず守るんだと強く強く胸に誓う。


< 91 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop