惹かれたのは強く、眩しい子で。



縛られた手でリラ様の縄を解けないか頑張ってみる。


背中同士で座り合い、手の感覚だけが頼りだ。



「…真っ暗だね。」

「リラ様、離れないでくださいね。」


陽の光が全く入らないところにいるのか、明かりがなく、ひんやりとしている。

そのせいか縄を解く指になかなか力が入っていかない。




「おや、気がついたようだ。」


コツコツと足音が聞こえ、ぼんやりと明かりが浮かんでいる。

明かりによって見えた顔は不気味なくらいにこやかな表情の施設長だった。


彼女は私たちの前に立つと口角を上げて笑った。



「本当、良い女に育った。あの頃手を出さなくて良かったのかも。」

「…何の話でしょうか。」


「私の復帰1人目はミアにしてあげよう。」


施設長の言ってることが理解できない。
何の話をしているの。



「ミアは私の大切な人。あなたに渡さないわ。」

「私はただ、この子に良い人を紹介したいだけ。」

「…詳しいことは知らない。けど、あの孤児院が異常だったことは知ってる。」




「異常……。」





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