惹かれたのは強く、眩しい子で。
孤児院での生活を思い出す。
部屋に閉じ込められてたし、食事も適量ではなかっただろう。
異常だと言われれば納得のいく日々だ。
「お兄様が言ってたわ。あの時のことは思い出したくない、って。」
そう言ってリラ様はいつの間にか私の側にぴったりとくっついていた。
孤児院での日々…。
私はどうなんだろう。思い出したくないのだろうか。
「……何か、悪いことをしてたんでしょう?それも、子どもたちを使って!!」
「えっ?」
リラ様の言葉に思考が止まる。
目の前の施設長を見上げれば、彼女は笑っていた。
「王女はこちらで処理しよう。」
言葉を失っていると施設長の後ろから数人人が入って来た。
「っ!?ノーティ伯爵…、あとの3人も貴族ね…。」
「ラース、サバチエ、オーラグ。名は聞いたことありますか?」
リラ様を馬鹿にしたような言い方をするノーティ伯爵
リラ様の元にやってくると嫌な笑みを顔いっぱいに浮かべ、リラ様を見下ろす。
「王女をやれば、あの忌々しいヴィクリアの間抜けな顔が拝めますね。」
「…っ何が目的なの。」
「私はただヴィクリアが嫌いなだけですよ?」
「それだけで、」
「そうです、それだけです。王族の長男に生まれたというだけで王となる将来が待っている。…卑怯だと思いませんか?」