惹かれたのは強く、眩しい子で。
何が卑怯なんだ。
王族の長男に生まれたというだけで次期国王が生まれた時からついて回る。
その重圧に耐えて、応えなければならない。
それを成し遂げたヴィクリア王は素晴らしい方
そんなことも分からない貴族がいるなんて…。
「お父様は王の器、そしてお兄様も王にふさわしい方よ。」
そうはっきりと言い切ったリラ様の姿は立派な王女様だ。
リラ様の言葉に私も深く頷く。
「……連れて行け。」
そんなリラ様を冷え切った目で見るノーティ伯爵
一言発すると、城で見た黒いマントを被った人たちがリラ様を連れて行こうとしていた。
「っリラ様に触らないで!」
手足を縛られている状態では、体当たりをするしかなかった。
黒いマントの人と一緒に倒れ、起き上がれずに床を這いながらリラ様の側に戻る。
「侍女ごときが、邪魔だ。」
「リラ様は解放してください!」
「うるさいな。……そうだ、お前孤児院出身なんだってな。良いこと教えてやろう。」
そう言うと施設長に視線を送ったノーティ伯爵
施設長は意味あり気に受け取ると部屋の中を歩いて回る。
「……え?」