惹かれたのは強く、眩しい子で。
明かりを各所に灯した施設長
それによってこの部屋の中がぼんやりと浮かび上がってくる。
壁一面にたくさんの子どもの絵が飾ってあった。
どれも皆強張った表情をしていて、その中に見知った顔がいることに気づく。
あの子、…あれ、この子も…、
ある1人の子からその先に続く子の顔は皆知っていた。
「この子たちは色んなところで生きてるよ。」
"色んなところで生きている"
そのままの意味として受け取れるはずなのに、何故か頭が受け付けない。
…孤児院を出て皆それぞれの場所で生きている。当たり前のことだ。
施設長は当たり前のことを言っているのに、…何で、胸がざわつくの…。
「そうだね…、この子は金持ちの娘に。この子は上等だったからそのまま金持ちの爺さんに。」
「…何を言っているの?貴族の養子になったと言ってるの?」
「愛されて育ったお姫様に分かるかな。捨てられた子が必要とされた嬉しさを。」
ずっと笑みを浮かべている施設長を見ているだけで胸が締め付けられる。
…お願い、これ以上何も言わないで。
「それが、体の一部だとしてもね。」