惹かれたのは強く、眩しい子で。
息ができない。
ただ施設長を見ることしかできない。
その見ることしかできない目も徐々にぼやけてくる。
…今、何を言ったの?
「あ、ミア。この子顔は良かったから、とびっきりの金持ちにそのまま行ったよ。…それなのに使い物にならなくなったらしくてね、いらないから新しいのが欲しいんだと。」
施設長が指している子どもの絵を見て、私は泣き崩れた。
その子は私のお姉さんの様な存在で、私を気にかけてくれていた。
そして、孤児院を出る際
『ミア、辛くない時はないと思う。ちびちゃん達を守るのは当たり前だけど、ミア自身も大切にしてね。』
こう言ってくれた人
この言葉を守っていたとは胸を張って言えないけど、私の心の支えになっていたのは確かだ。
「そこの金持ち、顔が1番だからね。誰を連れて行こうかと牢で考えてたんだ。…ミアなら受け入れてくれるさ。」
「ミアは渡さない!」
「王女をあちらへ。」
「離して!ミア!ミア!!」
リラ様の悲鳴にハッとして顔を上げる。
その時にはもうリラ様は部屋から連れ出されていた。