惹かれたのは強く、眩しい子で。





「……何、まさかあんたヤることやってんの。」

「ほーう。美人なくせして早いねー。なら、俺とヤろうか。」



「穢らわしい!!」



バシンッと強い手のひらが私の頬を叩いた。
床に倒れこんだ私は、強く施設長を見る。

「…初物じゃ、ない。そんな私は必要ないでしょう。」


「穢らわしい!穢らわしい!!必要ないわよ!!だからその顔も必要ないわ!!!」


そう言うと、また殴りかかってくる。
馬乗りにされ、左右から痛みがやって来る。



…良かった。これで良い。
私にはエルの感触だけで良い。


いやらしく撫でるエルの手
包み込んでくれる大きな体
熱を持った柔らかい唇



一線を超えたことはない。きっと私は施設長の言う初物なのだろう。

でも、エルの感触を知らない男に上書きされるくらいなら、今ここで死のう。



「おい、俺に早く抱かせろ。」



リラ様、ごめんなさい。
どうかご無事で。


お腹にあった重みがなくなった気がしたが、すぐに別の、さっきより重いものが乗っかる。



顔の感覚がなく、視界も狭い。
意識がままならないが、体が晒されている気がする。



…嫌だ。別の体温は知りたくない。



そう思うと同時に意識がスッと落ちていくのが分かった。




私はエルの体温だけ知ってれば良いの。




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