身代わり花嫁は若き帝王の愛を孕む~政略夫婦の淫らにとろける懐妊譚~
椿は違った意味でドキリとして、瞬きを繰り返した。
リビングではいまだ食器の音が響いていて、スタッフがティータイムのセッティングをしてくれているのがわかる。
こんなに準備に時間がかかるとは、いったいどれほど豪華なドリンクとスイーツを運んできたのだろう。
お願いだから早く行ってと椿は涙目になる。
いつだって仁が与えてくれる高揚に、椿はなす術もなく声をあげることしかできないのだから。
仁が再び唇を重ね――いや、絡めてきて、椿は息を殺して必死に悲鳴が漏れ出るのを堪えた。
すでに呼吸は荒く、顔が熱く火照っている。
そんな椿を見つめ、仁は困っているのか喜んでいるのか、複雑な感情が混じり合った微笑を浮かべた。
「本当に、いいんだな」
何度も不安げに確かめてくる仁に、椿は目に涙を溜めて答える。
「ええ、何度聞かれても答えは同じだから――」
椿は帯を解こうとするが、急いた指先がうまく動かない。仁がそっと椿の手を包み込み、焦る椿のかわりに丁寧に帯を解いてくれた。
髪を止めていたピンを一本一本抜いていくと、黒くて艶々な髪が肩に落ちてくる。
姉とは全然違う髪質、けれどそれをすくって口づけてくれる仁に、椿は自己肯定感を与えられる。
リビングではいまだ食器の音が響いていて、スタッフがティータイムのセッティングをしてくれているのがわかる。
こんなに準備に時間がかかるとは、いったいどれほど豪華なドリンクとスイーツを運んできたのだろう。
お願いだから早く行ってと椿は涙目になる。
いつだって仁が与えてくれる高揚に、椿はなす術もなく声をあげることしかできないのだから。
仁が再び唇を重ね――いや、絡めてきて、椿は息を殺して必死に悲鳴が漏れ出るのを堪えた。
すでに呼吸は荒く、顔が熱く火照っている。
そんな椿を見つめ、仁は困っているのか喜んでいるのか、複雑な感情が混じり合った微笑を浮かべた。
「本当に、いいんだな」
何度も不安げに確かめてくる仁に、椿は目に涙を溜めて答える。
「ええ、何度聞かれても答えは同じだから――」
椿は帯を解こうとするが、急いた指先がうまく動かない。仁がそっと椿の手を包み込み、焦る椿のかわりに丁寧に帯を解いてくれた。
髪を止めていたピンを一本一本抜いていくと、黒くて艶々な髪が肩に落ちてくる。
姉とは全然違う髪質、けれどそれをすくって口づけてくれる仁に、椿は自己肯定感を与えられる。