身代わり花嫁は若き帝王の愛を孕む~政略夫婦の淫らにとろける懐妊譚~
仁は椿のこめかみに手を触れ、髪を梳くようにうしろへ回し後頭部を支えた。着物の前を開き、ベッドに押し付ける。

仁の表情はこれまでにないほど真剣だった。

「もう避妊もしない」

「かまいません」

仁の背中に手を回し、自分の方へと誘う。

乱れた着物の中に仁の体が滑り込んでいくように、ふたりがひとつになって――。

「私に子どもを宿してください。仁さんの愛をかたちにしたい」

椿の出した答えに、仁は甘い口づけと卑猥な指先の動きで了承する。

いつの間にかリビングの物音は止み、ふたりの余裕のない声だけが部屋に響いていた。



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