身代わり花嫁は若き帝王の愛を孕む~政略夫婦の淫らにとろける懐妊譚~
***
――高揚すると、すぐに眠ってしまうな。
すやすやと寝息を立てる椿をじっと見つめていた仁だが、しばらくすると上半身を起き上がらせシャツを羽織った。
年甲斐もなくがっついてしまったことを猛省する。
もっとゆっくりと、時間をかけて可愛がってやるべきだった。
お互い気持ちが急いていたこともあり、瞬間的に高まって極みに達し、椿はそれこそあっという間に、気を失うように眠りに落ちてしまった。
仁は腕時計を見て苦笑する。彼女と寝室に入ってからまだ三十分と経っていないではないか。
「せめて、ゆっくり休んでくれ」
椿を起こしてしまわぬよう寝顔にそっと口づけると、仁は寝室を出た。
椿を妻とすることに、迷いがないとは言えない。
――椿は自らの意志で俺を選んでくれた。
だが、本当にそれでいいのか。
『椿はきっとあなたのことが好きよ?』
かつての菖蒲の言葉が頭をよぎり、複雑な思いが込み上げてくる。
――高揚すると、すぐに眠ってしまうな。
すやすやと寝息を立てる椿をじっと見つめていた仁だが、しばらくすると上半身を起き上がらせシャツを羽織った。
年甲斐もなくがっついてしまったことを猛省する。
もっとゆっくりと、時間をかけて可愛がってやるべきだった。
お互い気持ちが急いていたこともあり、瞬間的に高まって極みに達し、椿はそれこそあっという間に、気を失うように眠りに落ちてしまった。
仁は腕時計を見て苦笑する。彼女と寝室に入ってからまだ三十分と経っていないではないか。
「せめて、ゆっくり休んでくれ」
椿を起こしてしまわぬよう寝顔にそっと口づけると、仁は寝室を出た。
椿を妻とすることに、迷いがないとは言えない。
――椿は自らの意志で俺を選んでくれた。
だが、本当にそれでいいのか。
『椿はきっとあなたのことが好きよ?』
かつての菖蒲の言葉が頭をよぎり、複雑な思いが込み上げてくる。