ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
部屋に戻った美夕は、倒れ込むようにソファに座った。

「なんでこんなことに…。」

と、呟いて、大きな溜め息をついた。

すると、

プルルルル

と、早速携帯電話が鳴った。急いで美夕が電話を取ると、

「私、山科と申します。高遠副社長はいらっしゃるかしら?」

と、先程の森高さんとは違い、ゆったりとした女性の声だった。

すぐにリストを確認すると、山科物産のお嬢様だった。

「大変申し訳ございません。高遠は只今席を外しておりまして…。」

ここから、怒濤の15人連続、女性からの高遠副社長目当ての電話が続いた。

電話が一段落すると、美夕は、iPadに開いた。

事前に田辺さんから渡されたリストには50人ほどの中に要注意人物として8人の女性の名前が載っていた。

普通要注意人物って1~2人くらいだけど、8人もいるなんて…。

その8人の中に当然森高様も含まれていた。

美夕が森高様の名前のところをクリックすると、パスワード入力の画面に切り変わった。

こんなリストが流出すれば大問題となる。外部に漏れないようにしているようだ。

美夕は事前に知らされていたパスワードを入力すると、画面が切り替わり、過去の高遠副社長に対しての森高様の行動が羅列されていた。
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