ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
高遠副社長は立ち止まることなく、どんどん歩いて行き、
そのままファーストクラス専用のチェックインカウンターまで進んだ。
「あ、あの、副社長?」
「いいから、付いて来て。」
美夕は言われるまま、高遠副社長の後ろを歩いた。
カウンターに着くと、高遠副社長は、美夕のチケットとパスポート
と自分のチケットとパスポートも出し、
「座席の変更をお願いしたいいんですが。まだ席は空いていますか?」
と、言った。
「お調べいたします。」
と言って、グランドスタッフが対応した。
「ちょうど、お隣のお席が空いております。」
「じゃあ、そこに変更してください。」
と、言って、カードを出し、あっという間に座席の変更と支払いを済ませてしまった。
そして、美夕に、ファーストクラスのチケットとパスポートを渡した。
「あ、あの、これは一体・・・」
美夕は高遠副社長の行動が理解できず、聞くと、
「僕のわがままだから、気にしないで。」
と、そのまま流された。
「それより、なんでスーツなの?」
「出張ですよね?お仕事なのでスーツがベストかと思いまして。」
「6時間も飛行機に乗るのに、スーツじゃ疲れるよ。よし、服買いに行こう!」
「え?いえいえ、大丈夫です!」
「副社長命令だ。買いに行くよ。」
「は・・・はい。」
美夕は渋々従った。確かに、副社長はラフな服装で、後ろを歩くスーツの私は不自然に見える。