ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
マリーナホテル パーティー会場


すでにたくさんの人が会場に集まっていた。

テレビやネットでしか見たことがない有名人がたくさんいた。

会場に足を踏み入れると、すぐに見たことのある有名モデルたちが3人ほど、
高遠副社長に声を掛けてきた。

「Hi!Kyouichiro!」

美夕は何を話しているのか分からなったが、モデルたち3人の高遠副社長への態度が
馴れ馴れしく、あまり見ていて気持ちの良いものではなかった。

美夕もモデル3人から、上から見下されているようで、数分の間だったが、居心地が悪かった。

美夕は3人が立ち去る時に、なぜかひどく睨みつけられたような気がした。

「相変わらずモテるねえ。」

と、横から声がした。ホテルのロビーで会ったジョーだ。

「恭一郎狙いの女が多いんだよ。若くてハンサム、仕事が出来て大金持ち!」

「それはジョーの方だろ。」

高遠副社長があきれながら言った。
ジョーは高遠副社長には目もくれず、

「ああ、美夕!なんて美しいんだ!それはKIMONOだね!」

「は、はい。」

「KIMONOは恭一郎に着るように言われたの?」

厳密に言えば、高遠副社長ではなく、秘書の田辺さんに着るように言われたのだが、
美夕は細かい説明が面倒だったので、

「はい、そうです。」

と、答えた。

「恭一郎は美夕を守るのに必死なんだね!」

「どうしてそう思われるのですか?」

美夕はジョーから出た言葉に疑問を持った。

「ドレスは脱がせられるけど、民族衣装は脱がせられないからね。」

と、ジョーは答えた。美夕にはジョーが何を言っているのか理解出来なかった。

「ジョー、早く行かなくていいのか?」

と、高遠副社長が言うと、ジョーは、

「そうだった!美夕、今から挨拶するから、見ててね!」

と言うと、スタスタと人の間をくぐり抜け、檀上に上がって行った。
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