ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
2人が部屋から出ると、美夕はすぐに帯をほどいた。

振袖も脱ぎ、長襦袢だけの状態になった。

「ふう~。」

と、美夕は、やっと深く深呼吸することが出来た。
先ほどまで、脈拍も早くなっていたが、徐々に落ち着いて来た。

美夕は水が飲みたくなり、立ち上がると、長襦袢姿のままリビングルームへ向かった。

リビングルーム入ると、なぜか、そこに高遠副社長がソファに座っていた。

「え?パーティーに戻られてなかったんですか?」

美夕は驚いた。

「美夕のことが心配でね。落ち着いた?」

優しい声のトーンで聞いてくれた。しかし、なぜか副社長と目が合わない。

「はい。少しお水が飲みたくなって。」

美夕は冷蔵庫を開け、ペットボトルの水を取り出す。

その時、窓ガラスに映った自分の姿に急に恥ずかしくなった。
そう、美夕は長襦袢のまま、リビングルームに来てしまっていたのだ。

美夕は恥ずかしさと照れを隠すように、

「申し訳ありません。幽霊みたいで、びっくりされましたよね。」

美夕は笑って言う。

「いや、きれいでびっくりしてしまった。」

そう言うと、高遠副社長はおもむろに美夕に近づいて来た。

目の前まで副社長が来て、美夕はドキリとした。

すると、副社長は美夕のペットボトルを取り上げると、
蓋を開け、グラスに注いだ。

「はい。どうぞ。」

「あ、ありがとうございます。」

と言い、美夕はグラスに入った水を飲んだ。
美夕がテーブルにグラスを置くと、

「ここは夜景がきれいなんだ。」

と、高遠副社長が言い、窓辺に来るように誘って来た。
< 50 / 79 >

この作品をシェア

pagetop