ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!

美夕と高遠副社長が窓の前で並ぶ。

「うわあ!本当にきれいですね!」

美夕がそう言うと、高遠副社長は

「良かった。元気になったみたいで。心配したよ。」

美夕は体ごと高遠副社長の方を向くと、深く頭を下げ、

「この度は大事なパーティーにこんなことになってしまって、大変申し訳ございません」

と言った。

「いや、本当はね、抜け出す理由が出来て、ちょっとホッとしてたんだ。だから気にしないで。」

「そんな、高遠副社長の足を引っ張ってしまって。」

「そんなことないよ。ほとんど挨拶も終わっていたし。」

「私、本当にダメで・・・。」

「悪いと思ってるなら、埋め合わせに今から飲まない?」

「え?」

「何も食べられなったから、腹が減っていてね。実はさっき、ルームサービスを頼んだんた。
一人じゃ食べきれないから、付き合ってくれるとうれしいんだけど。」

「はい!」

美夕も着物から解放され、お腹もペコペコになっていた。

「じゃあ、私着替えてきます。」

美夕がそう言って、部屋へ行こうとすると、高遠副社長に腕を掴まれた。

「そのままでも俺は気にしないよ。」

「でも、着物でいうと下着みたいなものなので・・・。」

美夕は頬を赤らめながら言うと、高遠副社長は腕からそっと手を離した。

「知らずにすまない。じゃ、待ってるよ。」

「はい。すぐに戻ります。」

と、言って、美夕は部屋に着替えに戻った。


< 51 / 79 >

この作品をシェア

pagetop