ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
美夕は、空港で高遠副社長に買ってもらったノースリーブのワンピースに着替えると、
再びリビングルームに戻った。
すでにルームサービスが運ばれて来ていて、バトラーがテーブルセッティングをしている。
テーブルの上には所狭しと、ご馳走が並べられていた。
「頼みすぎじゃないですか?」
思わず美夕の口から言葉が漏れた。
「そう?美夕が好きなものが分からなったから、つい頼みすぎて
しまったみたいだ。」
『この人のこういう優しいところ、勘違いしそうになる。』
美夕は、気を取り直し、
「失礼します。」
と言って、席に着いた。
バトラーは二人のグラスにワインを注ぐと、一礼してから
部屋を出て行った。
「ずっと居てくれるわけじゃないんですね。」
と、美夕が無邪気に言うと、
「気を利かせてくれたんだよ。」
と、高遠副社長は答えた。
『ん??なんか雰囲気が。』
美夕は少し警戒したが、こんなすごい人が自分のことなど、眼中にあるわけもないと、
思い、思い切り食事を楽しむことにした。
「では、今日はお疲れ様。」
と、高遠副社長が言うと、お互いのグラスを軽くぶつけた。
「いただきます。」
と言って、美夕はワインを一口飲んだ。
「美味しいです!」
「良かった。」
と、高遠副社長は優しく微笑んだ。