ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
ホテルの前にはいつもタクシーが待機しているので、美夕は、ホテルを出るとそのままタクシーに乗った。

すると、田辺もタクシーに乗り込んで来た。

「えっ?どうして?」

「心配なので、お付き合いします。」

と言ってから、タクシーの運転手に向かって、

「ここから、1番近い産婦人科へお願いします。」

と言った。タクシーの運転手は、

「はい。じゃあ、田中産婦人科ですね。ここから5分ほどです。」

と言って、車を発進させた。美夕は、驚きと戸惑いを隠しきれず、

「あ、あの、どうして産婦人科に…。」

と、恐る恐る聞いた。

「男でもそれくらい分かりますよ。このところ、ずっと気分が悪そうでしたよね。」

「…はい。」

「結果次第では、色々と詮索することになるかもしれませんが。」

「…。」

タクシーは5分ほど走ると目的地の田中産婦人科へ到着した。

2人はタクシーを降りると、病院の中に入った。お腹の大きな女性が二人ほど椅子に座っていた。

美夕は受付を済ませると、問診票を渡された。

問診票を書き終わり、再び受付に提出すると、紙コップを渡され、尿を採るよう言われた。

美夕はお手洗いへ行き戻ってくると、先ほど座っていた女性が一人がいなくなっていた。

「すぐに順番回って来そうですね。」

と、田辺が美夕に言った。

「こんな所まで付き合っていただいて申し訳ありません。」

と、美夕が言った。
夫婦でもないのに、産婦人科に付き合わせてしまったことに恐縮していた。

「いえ。私が勝手に付いてきただけですし、部下の健康管理も大事ですから。」

と、田辺は、答えた。

診察室から、一人戻ってくると、次の女性が呼ばれた。

このペースだともうすぐ呼ばれるだろうと、美夕は思った。
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