天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
(よしよし、これでいいぞ)

 これで、ディートハルトもカークも、この庭が案外楽しいということに気づいただろう。

 護衛についているオーランドには何も見えていないので、彼はふたりが「すごいすごい」と言っているのが、気になるようだ。

 エリアスが彼に触れなかったということは、彼には見せてやる必要がないということなのだろう。そのあたりの線引きは、エリアス自身に任せておく。

「ねえねえ、鬼ごっこしようよ!」

「それは、ミリエラ嬢が不利なんじゃないか?」

「ミリィ、大丈夫。誰が最初に鬼になる?」

 ミリエラが不利であると少年ふたりの意見が合い、ミリエラにはハンデが与えられることになった。

 最初の鬼はカーク。ミリエラが十分離れたところで、彼はまずはディートハルトを追い始める。

「カーク、カーク、ミリィここだよ!」

 ぴょんぴょんと跳ねてカークを刺激してみるものの、ディートハルトの方が気になるようだ。

 懸命に追いかけるのだが、ディートハルトの方が身体が大きい分、カークは苦戦しているらしい。

「待て待て!」

「待てると思うか?」

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