天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!

 前世、暑さ対策グッズのところに、水をつけることによって冷たくなる冷却グッズがあったことを思い出した。たしか、首に巻きつけて使ったような。

 置いてあったタオルを手に取ったカークもディートハルトも、夏の暑い日差しの下でもひんやりとしているタオルが気に入ったらしい。

(……首に巻く必要もないよね。他のものに巻いてもいいわけだし)

 前世では、保冷バッグというものがあった。今のところ、こちらの世界では似たようなものは見かけていない。

 ――もし、もしも。

 ひんやりさせたタオルに包んでおけば、お弁当が傷むのを防ぐことができる。

 そして、主な材料はスライムの魔石と木綿の糸だから、かなり安価に作ることができる。庶民でも手が出るのではないだろうか。

 包みに使うならばタオルより、ハンカチだろうか。

 溶液に溶かす前、スライムの魔石に水属性を持たせたマナを注ぐ準備だけは少し大変だが、一度魔石にしてしまえば、そこからあとの加工はさほど難しくない。

「殿下、中にお入りになりませんか?」

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