天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 前世にはマナなんて存在しなかったから、マナを使うのは初めてだ。物語の中の魔法使いになったみたいで、ドキドキする。

「俺も俺も!」

 カークには頼んでいないのに、勝手にランプに触れる。

 一応、五歳の誕生日を過ぎたら試してみることになっているが、マナを流す感覚がよくわからないために、五歳では魔道具を起動することができない者もそれなりにいるそうだ。

 そんな人でも、練習を繰り返すうちにマナを上手に扱うことができるようになっていくらしい。

「まさか、一回で成功するなんて」

「カークでも、五回くらい挑戦したのにな」

 ミリエラの様子に、オーランドとニコラが驚いたように顔を見合わせている。

「あ、そうだ。ニコラ。マナを入れておいてくれないか?」

「いいわよ。貸して」

 オーランドは、指輪を外してニコラに渡した。マナを使うことのできないオーランドにとっては、このマナリングは命綱のようなものである。指輪の形に加工されることが多いので、マナリングと一般に呼ばれているが、ペンダントや髪飾りに加工する人もいるそうだ。

「ニコラは、マナを入れることができるの?」

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