天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「私は多い方ですからね」

「お屋敷では、マナ屋に頼んでいるんだと思ってた」

 ニコラの説明によれば、屋敷で使っている魔道具については、体内のマナ量が多く、補充することのできる使用人が補充しているそうだ。

 ニコラもマナの補充係ができる程度には、強いマナの持ち主だと初めて聞かされた。マナの補充係をやらないのは、ミリエラの世話をする方が大事だからだそうだ。

「……血は、争えないなぁ。侯爵様も、マナを扱うのがお上手だろ」

 嬉しそうに目を細めて、ミリエラの様子を見ていたオーランドがそう口にした。

「オーランド!」

「あっ……」

 小声でニコラに叱られ、申し訳なさそうにオーランドは口を閉じた。

(お父様も、錬金術師だっていうもんね……今は、お仕事はしていないけど。マナの扱いが上手ってことなんだろうな)

 何も気づいていない顔をして、ミリエラはマナを使えることを喜んでいるふりをする。そうしておいて、窓の外に目をやった。

(……ん?)

 窓枠のところに、一列に並んでいる小人が見える。揃いの青い服を着てちょこんと窓枠に腰かけた小人達は、ミリエラに向かって手を振っていた。

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