天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「……ミリエラ。体内にマナがあるとしても、ディートハルト殿下はそれを放出することができない。他の人の目には、今までとまったく変わらないだろう?」

 たしかに、ミリエラにはディートハルトの体内にマナがあるというのを見ることができる。だが、それはミリエラ限定である。他の人は、見ることができない。

 魔道具を扱うことができないのだから、ディートハルトの人生に変化があるというわけではないのだ。マナを持っていると知ることができても、なんの役にも立たない。

 ジェラルドの言葉に、ディートハルトはすぐにそれを知ったようだった。みるみる彼の眉が下がっていく。

 そんな彼は見たくなくて、ミリエラは胸を叩いた。

「――ミリィにお任せあれ、だよ! ディー、ミリィとパパでなんとかする!」

「だがな、ミリエラ」

 ミリエラはもう一度、どんと胸を叩いた。

 ジェラルドが困ったようにため息をつく。

「ディートハルト殿下を実験台にするわけにはいかないだろう――お前の言っているのは、そういうことだぞ」

「……だって」

 ディートハルトにあんな顔をさせてしまったのが、申し訳ないと思っているのに。

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