天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 むっとしたミリエラが口角を下げ、目のあたりがじわじわと熱くなってきたのを感じた時だった。

「侯爵様、うちの父上。父上を実験台に使えばいい――父上なら、秘密は完璧に守るし」

「オーランドか。だが」

 話をまったく聞いていないのかと思っていたら、しっかりカークも話を聞いていたようだ。

 ディートハルトは、今のやりとりをどう思っているのだろうとちらりと彼の方に目を向けたら、彼もまた考え込む顔になっていた。

「侯爵――無理にとは言わない。だが、協力を頼めないだろうか。オーランドに無理をさせる必要はない。実験台は、僕が自分で務める」

「殿下の御身に危険があってはなりません」

「……無理だろうか」

 うつむいたままのディートハルトを見ていると、どうにかしてあげたいという気持ちがどんどん大きくなってくる。

「パパ、ダメ? エリアスの力も借りられると思うし、ディーに危ないことはさせないから」

「……ミリエラ、少し黙ってもらえるかな。殿下――お時間をください。私ひとりでは、結論を出すことはできません」

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