天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!

 最初の実験は、頑健なオーランド。彼なら丈夫だし、何があっても、それなりに対応できるというのが理由だ。

 それから、屋敷で働いている使用人の家族の中にもマナが使えない者がいるから、彼らにも協力を頼む。その次は、グローヴァー領で暮らすマナを持たない人の協力を。安全性が確認できてから、ディートハルトの番になる。

「それで、ミリィはどうすればいいと思うんだい?」

 そう問いかけるジェラルドの口調は真剣なものだった。ミリエラを、ひとりの錬金術師として扱っているような。

 腕はまだまだ未熟だが、ミリエラには他の錬金術師にはない強みがある。だから、胸を張ってジェラルドの前に立った。

「まずは、体内のマナの流れを見ることができるような魔道具を作ろうと思うの。ミリィしか見えないから、誰も信じてくれないんでしょ」

「……それからして、難しいと思うんだけどね」

「わかってる。でも――大丈夫、うまくいく気がするんだ」

 その根拠なんて、ミリエラにはマナの流れを見ることができる。その一点しかないけれど、それが他の錬金術師にはないミリエラだけの強みだ。

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