天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「俺も、マナを持ってたってことですね……ミリエラ様は、すごい。あの保冷布も、騎士団のメンバーの間で大人気なんですよ」

「……そっか。よかった。お弁当を包む以外にも使えるんだね」

「訓練の間首に巻くだけじゃなくて、捻挫した足に巻いたやつとか、発熱した時に額に乗せたっていうやつもいますね」

 思っていた以上に、保冷布の使い方はいろいろあったようだ。

 前世でも、発熱した時に使う冷却シートがあったから、似たような使い方をされているということだろうか。

 これで、マナの流れを確認することはできる――思っていた以上に不格好ではあるし肌触りもよくないが、おしゃれに使うものではないので、今のところはこれで妥協するしかないだろう。

 とはいえ、順調なのはここまでだった。

 オーランドや、マナを持たないとされていた使用人、その家族にも協力してもらったのだが、皆、マナを持っていた。だが、心臓から流すことができないのだ。

 マナを流そうとしても、心臓が苦しくなるわけではないからいいと言えばいいのだが。マナがあると認識できても、流すことはできないらしい。

「難しいね、パパ」

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