天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ジェラルドの膝の上で、こっそりとため息をつく。もっと簡単に作れるものだと思っていた。

 ミリエラの頭を撫でながら、父は静かに微笑んだ。

「ミリエラ、私達の仕事はそういうものだよ。実験と失敗を繰り返すんだ。理論は完璧に構築できたと思っていても、実際にやってみるとうまくいかないことも多い」

「……そうだね」

「しばらく、私に任せなさい。君は遊ぶことも仕事なんだ……まだ、五歳。楽しいことは、他にもいろいろあるということを覚えておいた方がいい」

「うん」

 本当は、もっともっといろいろとやってみたい。

 だが、身体の方がついてこないというのも本当のことだった。どうやら、子供の身体というのは正直なもので、どうしてもお昼寝の時間が必要になる。

「パパ、眠い」

「そろそろ、昼寝の時間だ。少し寝ようか」

 ジェラルドの仕事部屋には、いつの間にかミリエラ専用の昼寝スペースまで用意されていた。分厚いマットレスを敷き、上にはカバーがかけられている。

 そこにミリエラを横にならせると、ジェラルドはぽんぽんとお腹のあたりを叩いてくれた。

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