天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「いや、大丈夫だ。ディートハルトの問題は、マナの流れを調えてやれば、自然と解決するだろうよ」

「マナの流れを調えるって……それが一番難しいよね」

「マナの経路が詰まっているのが問題だからな。そこさえどうにかすればあとは本人の問題だ」

 マナの経路が詰まっているのが問題――それがわかっても、それ以上は手の打ちようがないのが現状だ。

「うーん、どうしようかなぁ……」

「マナを流しやすいのはミスリルと、ブラックドラゴンの牙。その他にもあるだろうが、ジェラルドの仕事部屋にある素材ではそのふたつがいいな。他の者が外からマナを揺らしてやると回路が開くはずだ」

「パパの仕事部屋まで把握してるの?」

「あたりまえだ」

 ふわふわ。ふわふわ。

 空中を漂うのが、ものすごく楽しい。いつもは、地上に二本の足をしっかりとつけて立っていなければならないから。

「そっかぁ。ミスリルとブラックドラゴンの牙……うーん」

 頭の片隅で、何か閃いたような。夢だから、だろうか。

「ねえ、エリアス。今のお話、起きても覚えてられるかな?」

「大丈夫だ。ここでのことは、忘れない」

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