天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「ありがと、エリアス――ねえ、私。恵まれてるよね?」

 母はいないけれど、母のように愛してくれたニコラ家族がいる。

 ジェラルドとの仲も、今では良好だ。友達だってできた。自分ひとりしかいなかった前世とは大違い。とても、恵まれている。

「そなたは、心配性なのだな。今の幸せが壊れるとでも思っているのか」

「やっぱり、エリアスの目にもそう見えるよねぇ……正直言ったらちょっと心配……かな?」

 時々、夢を見ているような気がするのだ。

 これだけたくさんの人に囲まれて、皆、ミリエラのことを愛してくれる。

 ジェラルドに連れられて町に出た時だって、皆、ミリエラを歓迎してくれた。スライムの魔石を使った保冷布の開発が、街の発展に役立ったと言って。

 それに――ミリエラが生まれてからずっと引きこもっていたジェラルドが、領民達と触れ合うようになった。

 幼い頃から、彼を見守って来たご老人達の目には、彼が再び皆と触れ合うようになったのが、とてもまぶしく映るようだ。

「だよねぇ、困ったなぁ」

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