天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ミリエラにとって、ディートハルトは大切な友人である。もし、彼が困っているのなら全力を尽くして手を貸したい。

 とはいえ、今、そこを考えてもしかたないだろう。王宮に戻ってからのディートハルトの様子を見て考えることにしよう。

 今日は王宮にあがるため、動きやすいワンピースではなくドレスを着せられている。可愛らしい黄色のドレスには、フリルやリボンやレースがたくさん使われていた。

「パパ、ミリィどう?」

「今日もとても可愛らしいよ。そうだね――食べてしまいたいほどだ」

「食べるのはなし!」

 くすくすと笑いながら、ジェラルドの方に頬を差し出す。

 そこに柔らかくキスされて、また笑った。

今度はミリエラが背伸びして、ジェラルドの頬に唇を押しあてる。彼もふわりと笑ったので、幸せを強く実感した。

 初めて入った王宮は、とても広かった。外から見れば、真っ白の壁がまぶしく、ところどころに金で装飾が施されているのが、優美さを強調している。

 行きかう人達は皆美しく装い、時折ちらりとこちらに視線を投げかけているのは、父のことを気にしているのだろう。

「――パパ?」

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