天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 両手を広げて問えば、祖父はミリエラと目の高さが合うまで腰を落としてくれた。どうやら抱いてくれるつもりのようだ。

 祖父の首に手を回すと、「よいしょ」という掛け声と共に立ち上がる。

「はは、ミリエラはとても重いのだな」

「おじい様、レディに重いは失礼です」

 祖父が冗談を言っているのはわかるから、こちらからも冗談で返す。むぅっと頬を膨らませると、祖父は顎をそらせて大きく笑った。上品そうな外見に反し、感情はあけっぴろげに表現するタイプのようだ。

「そうだった、そうだった――ジェラルド、いつまでもそこに立っていてもしかたないだろう。中に入りなさい」

 通された部屋では、白いテーブルクロスのかけられたテーブルに、多数のお菓子が並んでいた。銀の茶器が目にまぶしく輝いている。

 祖父は、少し高くなっている子供用の椅子にミリエラを下ろしてくれた。

「ミリエラは、何が好きなのかな」

「ミリィ、全部好きよ。甘いお菓子、大好き」

 目の前には、たくさんのお菓子。ミリエラの目が輝いた。

(食べ過ぎはよくないって知ってるけど、これは目がくらむわ……!)

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