天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「パパ――ミリィ、お泊りできる? そうしたら、おばあ様にお洋服作ってもらうの」
「そうだね、そうするといい」
「パパも一緒に泊まってくれる?」
少しやり過ぎかなと思いながらも、目をキラキラとさせて問いかける。返事をしかけたけれど、ジェラルドはそこで言葉に詰まってしまった。
「そうしなさい、ジェラルド。私も、君とゆっくり話がしたかったんだ」
「……ありがとうございます」
やはり、祖父もジェラルドのことは気にかけていたようだ。
(皆、相手のことを想いやり過ぎて、逆にぎくしゃくし過ぎていたのかも)
少なくとも、憎み合っているわけではない。
「パパ。おじい様と、お庭の迷路で一緒に遊べる?」
「おじい様に聞いてごらん」
彼らに余計な言葉は必要ないのだ。
ここに四人揃った。それだけで十分なのだ。
祖父母に遊んでもらう約束をして、ミリエラはご満悦であった。こうして、父の良心の呵責を少しでも減らせればそれでいい。
(だって、長い間――自分を責め続けてきた人だから)
家族を失ったのが、自分のせいだと思っていた。